• インプラントの寿命はどのくらい?長持ちさせるポイントと注意点

    ▼目次

     
    インプラント治療は、失った歯を補うための方法として広く行われています。天然歯に近い見た目と噛み心地が得られる点が特徴ですが、「どのくらいもつのか」「どんなケアをすれば長持ちするのか」と気になる方も多いでしょう。インプラントの寿命は、使い方やケアの方法によって大きく変わります。今回は、インプラントの平均的な寿命や長持ちしない原因、そして寿命を延ばすために意識すべきポイントについて解説します。

     
     

    1. インプラントの寿命はどのくらい?

     
    インプラントは「チタン製の人工歯根(インプラント体)」「人工の歯(上部構造)」「それらをつなぐパーツ(アバットメント)」の3つで構成されています。寿命を考える際は、これらのパーツごとに確認することが大切です。

     

    ①インプラント体の寿命

    インプラント体は骨と結合して固定されるため、適切に機能すれば10年以上使い続けることも少なくありません。国内外の調査では、10年後の残存率が約90〜95%と報告されています。
     

    ➁上部構造(人工歯)の寿命

    上部構造は、セラミックやジルコニアなどの素材で作られています。噛む力や摩耗によって5〜10年で交換が必要になる場合もあります。
     

    ➂アバットメントの寿命

    アバットメントはインプラント体と人工歯をつなぐ重要な部分で、破損や緩みが起こることがあります。定期的なチェックによって交換時期を見極めます。
     

    ④メンテナンスの有無による差

    定期的なメンテナンスを受けている人とそうでない人では、寿命に明確な差が出る可能性があります。メンテナンスを欠くと周囲の骨や歯ぐきに炎症が起こり、インプラントの脱落リスクが高まります。
     

    ⑤生活習慣との関係

    喫煙や糖尿病などの全身的な要因は、骨との結合を弱め、寿命を縮める要因となります。
     
    インプラントは適切な手入れと定期的な管理によって、20年以上機能を保ったケースも報告されています。長く使い続けるためには、治療後のケアを怠らないことが大切です。
     
     

    2. インプラントが長持ちしない原因とは?寿命を縮める要因

     
    インプラントが早期にトラブルを起こす場合、その多くは日常のケアや生活習慣に原因があります。治療後の過ごし方次第で寿命が大きく変わるため、注意点を理解しておきましょう。

     

    ①歯周病(インプラント周囲炎)

    天然歯と同様に、インプラントの周囲にも歯垢(プラーク)がたまると炎症が起きます。これを「インプラント周囲炎」と呼び、放置すると支える骨が失われ、インプラントが脱落することもあります。
     

    ➁噛み合わせの乱れ

    強い咬みしめや歯ぎしりによって過度な力がかかると、人工歯やアバットメントが破損したり、骨との結合が損なわれることがあります。
     

    ➂清掃不足による汚れの蓄積

    歯ブラシだけでは届きにくい部分に汚れが残ると、細菌が増殖し炎症を引き起こします。特に歯と歯ぐきの境目は丁寧なケアが必要です。
     

    ④喫煙習慣

    タバコに含まれるニコチンは血流を悪くし、骨の再生を妨げます。これによりインプラントが骨に定着しにくくなり、長期的な安定性が低下します。
     

    ⑤定期検診を受けていない

    痛みが出にくいインプラントは、異常に気づきにくい傾向があります。検診を怠ると、炎症や緩みが進行してから発覚することが多く、早期対応が難しくなります。

    インプラントの寿命を縮める要因は、治療後のケアで防げるものがほとんどです。毎日の清掃と定期検診を継続することが、長持ちの第一歩となります。
     

    3. インプラントを長持ちさせるには?メンテナンスと生活習慣

     
    インプラントは「治療が終わってからが本当のスタート」といわれるほど、メンテナンスの有無で寿命に差が出ます。長持ちさせるためのポイントを整理してみましょう。
     

    ①歯みがきの方法を見直す

    インプラント周囲の清掃は、天然歯以上に丁寧に行うことが大切です。歯ブラシのほか、歯間ブラシやタフトブラシを使い、インプラントと歯ぐきの境目の汚れをしっかり落としましょう。フッ素入り歯みがき剤を使うと、細菌の繁殖を抑える効果が期待できます。
     

    ➁定期的なメンテナンスの継続

    歯医者での定期検診は、3〜6か月ごとが目安です。専用の器具でクリーニングを行い、炎症の有無や噛み合わせの状態を確認します。定期的にチェックを受けることで、小さな不具合を早期に発見できる可能性があります。
     

    ➂噛み合わせの調整を受ける

    時間の経過とともに噛み合わせは少しずつ変化します。違和感や一部の歯だけが強く当たる感覚がある場合は、調整が必要です。放置すると力の偏りによってインプラントや周囲の歯に負担がかかります。
     

    ④食生活の工夫

    硬い食べ物や粘り気のある食品は、インプラント部分に負担をかけることがあります。治療後は特に避け、バランスの良い食事を意識しましょう。
     

    ⑤全身の健康管理

    糖尿病や骨粗しょう症などの持病は、インプラントの安定に影響を与えることがあります。持病がある場合は、主治医と歯医者の両方で連携しながら治療を進めましょう。
     
    インプラントを長持ちさせるには、治療後の継続的なメンテナンスが欠かせません。日々の清掃と定期検診が大切です。

     
     

    4. 静岡県富士市の歯医者 秋庭歯科 矯正歯科クリニックのインプラント治療

     
     
    静岡県富士市の歯医者 秋庭歯科 矯正歯科クリニックでは、天然歯に近い見た目と機能を回復し、食事や会話もこれまでと変わらず楽しんでいただけることを目標としたインプラント治療を行っています。
     

    【静岡県富士市の歯医者 秋庭歯科 矯正歯科クリニックのインプラント治療の特徴】

     

    インプラント治療のポイント①:インプラント専門施設で経験を積んだ医師が担当

    当院では、国内のインプラント専門施設で3年間経験を積んだ歯科医師が治療を担当します。人工歯も信頼できる歯科技工士と連携して製作し、精度の高いインプラント治療を心がけています。
     

    インプラント治療のポイント②:院内CTによる精密シミュレーション

    院内にCTを導入し、事前に撮影を行うことで骨の状態やインプラント埋入位置を3Dでシミュレーションします。これにより、深さや角度を正確に検討し、より安心安全なインプラント治療を心がけています。
     

    インプラント治療のポイント③:静脈内鎮静法・笑気麻酔でリラックス

    インプラント手術が不安な方のために、静脈内鎮静法や笑気麻酔を取り入れています。リラックスした状態で手術を受けていただけるよう配慮しています。
     

    インプラント治療のポイント④:骨造成にも対応

    骨量不足で他院に断られた方にも、骨補填材を用いたGBR法やサイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成を行っています。口腔外科医と連携し、患者さんに適した治療計画を立てています。
     
    静岡県富士市でインプラント治療をご検討の方は、まずは無料相談で治療の流れや費用、不安な点についてお気軽にご相談ください。地域の歯医者として、患者さんのお口の健康を支える治療を大切にしています。

    静岡県富士市 秋庭歯科 矯正歯科クリニックのインプラント治療について詳しくはこちら

     
     

    まとめ

     
    インプラントの寿命は、適切なケアと定期的な管理によって大きく変わります。平均して10年以上の使用が可能とされていますが、メンテナンスを怠ると周囲の炎症や破損のリスクが高まります。歯ブラシや歯間ブラシを使った丁寧な清掃、定期検診での確認、そして生活習慣の見直しが長持ちの鍵です。
    インプラントの寿命やメンテナンスについてお悩みの方は、静岡県富士市の歯医者 秋庭歯科 矯正歯科クリニックまでお問い合わせください。

     
     

     

     


    監修:秋庭歯科 矯正歯科クリニック 秋庭 恭 院長(歯学博士)

    ■受講・セミナー
    UCLA大学 審美歯科医 育成2年コース 修了
    藤本研修会 エンドコース 修了
    インプラント ベーシックコース(MAXIS Implant Institute)修了
    インプラント アドバンスコース(MAXIS Implant Institute)修了
    内藤正裕 補綴咬合コース 修了
    日本臨床歯科補綴研修会コース 修了

    ■所属学会
    厚生労働省臨床研修指導医
    昭和大学病院地域連携歯科医院
    公益財団法人日本スポーツ協会 公認スポーツデンティスト 認定
    一般社団法人国際口腔インプラント学会 認定医
    都筑区歯科医師会
    横浜市歯科医師会
    都筑区保育園医

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