• インプラントがあってもMRIは受けられる?検査前に確認すべきポイントと注意点

    ▼目次

     
    歯がなくなってしまった場合の治療として知られている「インプラント」は、見た目や噛み心地が自然に近いため、治療の選択肢として広く知られています。一方で、治療後に病院でMRI検査を受ける際、「インプラントがあると受けられないのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。MRIは強い磁力を用いる検査のため、体内に金属が入っている場合には注意が必要です。実際には、インプラントの材質や装着時期によって検査の可否や注意点が異なります。今回は、インプラント治療を受けた方がMRI検査を受けるために知っておきたい基本知識と注意点について解説します。

     
     

    1. インプラントをしていてもMRI検査は受けられる?

     
    MRI(磁気共鳴画像)検査は、強力な磁石と電波を使って体内の状態を画像化する検査です。金属が磁力に反応すると画像が乱れることがあるため、インプラントを入れている方は事前の確認が重要です。

     

    ①MRIに配慮された素材を使用したインプラントもある

    一般的にインプラントには「チタン」や「チタン合金」といった素材が使用されることが多く、これらは磁力に反応しにくい「非磁性体」に分類されます。そのため、状況によってはMRI検査を受けても影響が出にくいとされます。
     

    ②治療直後は注意が必要

    インプラント埋入直後は骨との結合が不安定なため、MRIによる影響が懸念されることがあります。一般的には、治療終了から一定期間(数か月)を経過後、医療機関でMRI検査が可能かどうかの判断がされます。
     

    ③特殊な素材を使用したインプラントは注意が必要

    磁性体を含む素材や、被せ物に磁石を使用した入れ歯(磁性アタッチメント)を装着している場合は、MRIの磁力によって影響が出る可能性があります。
     

    ④検査機器によって対応が異なることもある

    MRI装置は機種によって磁場の強さが異なり、影響の程度も変わる場合があります。医療機関によっては対応方針が異なることもあるため、検査前に確認しましょう。
     
    MRI検査を受ける際は、インプラントの素材や治療時期を確認し、歯医者と検査機関の両方に情報を共有することが大切です。
     
     

    2. MRI検査で起こりうるインプラントへの影響とは?

     
    MRIは放射線を使用しない検査ですが、強い磁場や電波が体内の金属に影響を与える可能性があり、完全に無視することはできません。インプラントが金属製である場合、いくつかの点に注意が必要です。

     

    ①画像の歪みやノイズ

    金属が磁場に反応すると、MRI画像の一部に「黒い影」や「歪み」が現れることがあります。これを「アーチファクト」と呼び、特に口腔周囲や頭部を撮影する際に問題となる場合があります。
     

    ②金属の発熱

    磁場の影響で金属が微弱に発熱することがあります。チタン製のインプラントは磁性が少ないため影響は少ないとされていますが、磁性金属を含む素材では熱を帯びる可能性があるため、注意が必要です。
     

    ③磁力によるわずかな動き

    古い金属素材や、固定が不十分な場合には、磁力に反応して微小な動きが起こる可能性があります。骨との結合が安定している状態であれば、影響が生じにくいとされますが、検査前に医療機関での確認が重要です。
     

    ④被せ物の素材による違い

    インプラントの上部構造(被せ物)が金属製の場合、MRI画像に影響を及ぼすことがあります。一方で、セラミックやジルコニアなどの非金属素材は、画像への影響が比較的少ないとされます。
     

    検査の精度を保つためにも、インプラントの有無や素材については、事前に申告することが大切です。
     

    3. インプラントがある人がMRIを受ける前に確認しておきたいポイント

     
    インプラントをしていてもMRI検査を受けられるケースはありますが、事前の確認が重要です。ここでは、検査前に押さえておきたい5つのポイントを整理します。
     

    ①インプラントの素材を確認する

    一般的にインプラントはチタン製で、磁力に反応しにくい非磁性体とされています。ただし、古い金属や磁性を帯びる素材もあるため、保証書や埋入証明書を確認しましょう。
     

    ②装着部位と検査部位を伝える

    検査対象が口腔や頭部に近い場合、画像に影響が出る可能性があります。部位が離れていれば影響が軽減されることもあるため、検査予約時に位置関係を伝えましょう。
     

    ③磁性アタッチメントの申告

    磁石を使った入れ歯や被せ物は、MRI中に引き寄せや発熱の可能性があるため、事前申告が必要です。必要に応じて取り外しましょう。
     

    ④治療直後の検査は医師に相談を

    治療後まもない時期は骨との結合が安定していないため、検査のタイミングを歯科医師と相談しましょう。
     

    ⑤医療機関との情報共有を徹底する

    歯医者と検査機関の両方に、インプラントの素材や埋入時期、補綴物の情報を正確に伝えることが大切です。
     
    インプラントの状態や素材を正しく把握し、関係する医療機関で情報を共有することが、MRI検査を受けるための基本です。

     
     

    4. 静岡県富士市の歯医者 秋庭歯科 矯正歯科クリニックのインプラント治療

     
     
    静岡県富士市の歯医者 秋庭歯科 矯正歯科クリニックでは、天然歯に近い見た目と機能を回復し、食事や会話もこれまでと変わらず楽しんでいただけることを目標としたインプラント治療を行っています。
     

    【静岡県富士市の歯医者 秋庭歯科 矯正歯科クリニックのインプラント治療の特徴】

     

    インプラント治療のポイント①:インプラント専門施設で経験を積んだ医師が担当

    当院では、国内のインプラント専門施設で3年間経験を積んだ歯科医師が治療を担当します。人工歯も信頼できる歯科技工士と連携して製作し、精度の高いインプラント治療を心がけています。
     

    インプラント治療のポイント②:院内CTによる精密シミュレーション

    院内にCTを導入し、事前に撮影を行うことで骨の状態やインプラント埋入位置を3Dでシミュレーションします。これにより、深さや角度を正確に検討し、より安心安全なインプラント治療を心がけています。
     

    インプラント治療のポイント③:静脈内鎮静法・笑気麻酔でリラックス

    インプラント手術が不安な方のために、静脈内鎮静法や笑気麻酔を取り入れています。リラックスした状態で手術を受けていただけるよう配慮しています。
     

    インプラント治療のポイント④:骨造成にも対応

    骨量不足で他院に断られた方にも、骨補填材を用いたGBR法やサイナスリフト、ソケットリフトなどの骨造成を行っています。口腔外科医と連携し、患者さんに適した治療計画を立てています。
     
    静岡県富士市でインプラント治療をご検討の方は、まずは無料相談で治療の流れや費用、不安な点についてお気軽にご相談ください。地域の歯医者として、患者さんのお口の健康を支える治療を大切にしています。

    静岡県富士市 秋庭歯科 矯正歯科クリニックのインプラント治療について詳しくはこちら

     
     

    まとめ

     
    インプラントがあっても、条件によってはMRI検査を受けることが可能なケースがあります。ただし、金属の種類や装着時期、補綴物の素材などによっては検査画像に影響が出ることもあります。検査前には、インプラントの素材やメーカーを確認し、歯医者と検査機関の両方に正確な情報を伝えることが大切です。MRI検査に不安がある方は、静岡県富士市の歯医者 秋庭歯科 矯正歯科クリニックまでお問い合わせください。

     
     

     

     


    監修:秋庭歯科 矯正歯科クリニック 秋庭 恭 院長(歯学博士)

    ■受講・セミナー
    UCLA大学 審美歯科医 育成2年コース 修了
    藤本研修会 エンドコース 修了
    インプラント ベーシックコース(MAXIS Implant Institute)修了
    インプラント アドバンスコース(MAXIS Implant Institute)修了
    内藤正裕 補綴咬合コース 修了
    日本臨床歯科補綴研修会コース 修了

    ■所属学会
    厚生労働省臨床研修指導医
    昭和大学病院地域連携歯科医院
    公益財団法人日本スポーツ協会 公認スポーツデンティスト 認定
    一般社団法人国際口腔インプラント学会 認定医
    都筑区歯科医師会
    横浜市歯科医師会
    都筑区保育園医

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